「隙あらば、奪おうとする唇と君の心を 酔ったふりして」
縁の下の猫麻呂
好きじゃないけど、気にかかるとか、思うところを呟いて、
なんとか、本音を引き出したいと、初老を前にした7日前。
「隙あらば、奪おうとする唇と君の心を 酔ったふりして」
縁の下の猫麻呂
好きじゃないけど、気にかかるとか、思うところを呟いて、
なんとか、本音を引き出したいと、初老を前にした7日前。
「今度こそ、今度こそはと思いつつ、嫌われまいと思う愚かさ」
縁の下の猫麻呂
変な誘い方したら、嫌われるんじゃないかって心配になる。
だって、今度こそは逃したくない。その辺が少し重いのかなぁ?
じっくりと、温めるつもりでいる。
長い付き合いが、何よりの証拠。急いては仕損じる。
「暑いね、と腕組みながら歩く道二人で分けたレモンジェラート」
縁の下の猫麻呂
夏も終わりの残暑日に、君と出掛けた銀座界隈。
日陰を求めて歩く人波に逆らって、道の真ん中歩くって。
溶けそうなジェラートを二人で取り合いをしたね。
炎天下の日曜日の午後。
「セーリング競う浜辺を横に見て、ローファーのまま歩く海岸」
縁の下の猫麻呂
鯨波、ヨットハーバーを横目に、夏の終り頃、君と二人で歩く海岸。
夕日が沈みゆく日本海に、ボートセイリングを楽しむ海人。
素足に革靴がお洒落だっていうから、砂浜の上を歩いてみました。波打ち際を避けてみたりして。
「甘やかすばかりじゃダメの恋愛にスパイスひとつ足してみるなど」
縁の下の猫麻呂
彼氏と呼んでもらえるかどうか…。「彼氏には程遠いかも。」というのが本音かな。
でも、何か変化を加えなければ、恋愛には発展しない。そんな二人の微妙な関係。
「昨日まで居たあの街を後にして明日戻ります足摺岬」
縁の下の猫麻呂
夢破れて山河あり。東京を後にして、幼馴染のあの子が待つ土佐足摺へ。
渋谷の駅のほど近く、ネットカフェでやり直しを誓った人生。
今も忘れず、覚えています。
「両脚の間から見て天橋立、海泳ぐ鳥股のぞき」
縁の下の猫麻呂
仁王立ちした彼女の股の間から、天橋立股のぞき。
ごめんなさい、謝れば済むことかと思いつつも反省の弁は無。
海中を飛ぶ渡り鳥の行き先も知らず。
「小豆島、オリーブを二つ並べて、今できたばかりのボロネーゼ」
縁の下の猫麻呂
地中海を連想させる抜けるような青と、白い雲、湊の香。
柑橘の木に実をつける、酸っぱそうなみかんが成る段々畑。
白い小さなテラスに赤いチェックのランチョンマットを敷いて、出来立てのパスタをほおばる幸せ。
「君の為口ずさむ歌聞いてない銚子の外れ屏風ヶ浦」
縁の下の猫麻呂
やっと手に入れたあの曲。何度も何度も練習したけど、いざ披露するとなると、君は寝た振り「狸寝入り」。
調子っぱずれのカラオケむなしく、走る車は屏風ヶ浦へ。
「レガシィに乗りて一路福島へ、そんな吾の夢露と消えたる」
縁の下の猫麻呂
黒のレガシィツーリングワゴンに彼女を乗せて、ワインディングロードを走るのを夢見ていたあの頃。
今欲しいマシンは、ワークステーション。16GBは欲しいかなぁ。