君が残した記憶だけ抱いて走るよ新幹線
縁の下の猫麻呂
君が残した言葉の断片、表情を思い返しながら、頬を伝う涙。
毒りんごクッキーを「食べたよ」との言葉に、「効果あり」の返事くらいはしてもよかったのかもしれない、と昔のことを悔やんだりして。
君が残した記憶だけ抱いて走るよ新幹線
縁の下の猫麻呂
君が残した言葉の断片、表情を思い返しながら、頬を伝う涙。
毒りんごクッキーを「食べたよ」との言葉に、「効果あり」の返事くらいはしてもよかったのかもしれない、と昔のことを悔やんだりして。
「隙あらば、奪おうとする唇と君の心を 酔ったふりして」
縁の下の猫麻呂
好きじゃないけど、気にかかるとか、思うところを呟いて、
なんとか、本音を引き出したいと、初老を前にした7日前。
「好きになる 理由もないし 好かれずも 理由もなければ 嫌われしかも」
縁の下の猫麻呂
好きなのか、嫌いなのか、はたまた、終わってしまった恋なのか?
好かれる理由がないのに、嫌われる理由は思い当たることもなきにしもあらず。
駆け引きを楽しんだことを悔やむ。どうなるのかはわからない。適度にやる。
「腰履きのコットンパンツをたくし上げシェリル・クロウなど聴いてみる」
縁の下の猫麻呂
お気に入りのエブリデイ・イズ・ア・ワインディングロードを聴きながら、額にびっしょりの汗かいて。
腰履きしたコットンパンツをたくし上げ、『サラダ記念日』など、読みふける。
「戦略がある振りをして実はない、何にしようか明日の洋服」
縁の下の猫麻呂
毎朝、かわす挨拶に一言添えて伝えたい。でも、「おう!」とか「そうなんだ~」で、終わってしまっていることを振り返り。
「やっぱり勢いだけだね」と、反省したりする。それも含めて。明日の洋服は、チェックのシャツに、赤の水玉ネクタイ。
え~と、それから帽子も欠かせないね。
「今度こそ、今度こそはと思いつつ、嫌われまいと思う愚かさ」
縁の下の猫麻呂
変な誘い方したら、嫌われるんじゃないかって心配になる。
だって、今度こそは逃したくない。その辺が少し重いのかなぁ?
じっくりと、温めるつもりでいる。
長い付き合いが、何よりの証拠。急いては仕損じる。
「照れ隠し、中途半端な誘いにも耳傾ける君のやさしさ」
縁の下の猫麻呂
お菓子をあげたくらいで、交換条件に食事の誘いなんてできるはずもなく…。
慌てて取り消した「意味」分かってる?
下心があることを読まれるのが、恥ずかしかっただけさ。
そんな弱気なことを言っていたら、得るものも得られずだけれどネ。
「ダイヤルを回す電話を知っている?吾のその問いに君は答えず」
縁の下の猫麻呂
「電話番号教えてよ。」と言えないでいる僕。
「昔の電話はダイヤルがついていてね…」と遠回しに、探りを入れながら、
ナンバー聞こうという誘導尋問には、君はノッては来ないだろう。
簡単に答えるようでは困るけど…。
「暑いね、と腕組みながら歩く道二人で分けたレモンジェラート」
縁の下の猫麻呂
夏も終わりの残暑日に、君と出掛けた銀座界隈。
日陰を求めて歩く人波に逆らって、道の真ん中歩くって。
溶けそうなジェラートを二人で取り合いをしたね。
炎天下の日曜日の午後。
「セーリング競う浜辺を横に見て、ローファーのまま歩く海岸」
縁の下の猫麻呂
鯨波、ヨットハーバーを横目に、夏の終り頃、君と二人で歩く海岸。
夕日が沈みゆく日本海に、ボートセイリングを楽しむ海人。
素足に革靴がお洒落だっていうから、砂浜の上を歩いてみました。波打ち際を避けてみたりして。