名古屋ロマンチック

君が残した記憶だけ抱いて走るよ新幹線

 

縁の下の猫麻呂

 

君が残した言葉の断片、表情を思い返しながら、頬を伝う涙。

毒りんごクッキーを「食べたよ」との言葉に、「効果あり」の返事くらいはしてもよかったのかもしれない、と昔のことを悔やんだりして。

「だ」いじょうぶが、心を打った朝。が、しかし。

「好きになる 理由もないし 好かれずも 理由もなければ 嫌われしかも」

 

縁の下の猫麻呂

 

好きなのか、嫌いなのか、はたまた、終わってしまった恋なのか?

好かれる理由がないのに、嫌われる理由は思い当たることもなきにしもあらず。

駆け引きを楽しんだことを悔やむ。どうなるのかはわからない。適度にやる。

「さ」き帰る、君を送ることすらできず。

「腰履きのコットンパンツをたくし上げシェリル・クロウなど聴いてみる」

 

縁の下の猫麻呂

 

お気に入りのエブリデイ・イズ・ア・ワインディングロードを聴きながら、額にびっしょりの汗かいて。

腰履きしたコットンパンツをたくし上げ、『サラダ記念日』など、読みふける。

「お」はようの次のステップ、何を踏む?

「戦略がある振りをして実はない、何にしようか明日の洋服」

 

縁の下の猫麻呂

 

毎朝、かわす挨拶に一言添えて伝えたい。でも、「おう!」とか「そうなんだ~」で、終わってしまっていることを振り返り。

「やっぱり勢いだけだね」と、反省したりする。それも含めて。明日の洋服は、チェックのシャツに、赤の水玉ネクタイ。

え~と、それから帽子も欠かせないね。

「は」んだちの落花生、気に入ってくれるかな?

「今度こそ、今度こそはと思いつつ、嫌われまいと思う愚かさ」

 

縁の下の猫麻呂

 

変な誘い方したら、嫌われるんじゃないかって心配になる。

だって、今度こそは逃したくない。その辺が少し重いのかなぁ?

じっくりと、温めるつもりでいる。

長い付き合いが、何よりの証拠。急いては仕損じる。

「こ」いに恋してるだけじゃなくて、一緒にいたいのさ

「照れ隠し、中途半端な誘いにも耳傾ける君のやさしさ」

 

縁の下の猫麻呂

 

お菓子をあげたくらいで、交換条件に食事の誘いなんてできるはずもなく…。

慌てて取り消した「意味」分かってる?

下心があることを読まれるのが、恥ずかしかっただけさ。

そんな弱気なことを言っていたら、得るものも得られずだけれどネ。

「で」んわ、掛けてもいいかなぁ。

「ダイヤルを回す電話を知っている?吾のその問いに君は答えず」

 

縁の下の猫麻呂

 

「電話番号教えてよ。」と言えないでいる僕。

「昔の電話はダイヤルがついていてね…」と遠回しに、探りを入れながら、

ナンバー聞こうという誘導尋問には、君はノッては来ないだろう。

簡単に答えるようでは困るけど…。

 

銀座ロマンチック

「暑いね、と腕組みながら歩く道二人で分けたレモンジェラート」

 

縁の下の猫麻呂

 

夏も終わりの残暑日に、君と出掛けた銀座界隈。

日陰を求めて歩く人波に逆らって、道の真ん中歩くって。

溶けそうなジェラートを二人で取り合いをしたね。

炎天下の日曜日の午後。

柏崎ロマンチック

「セーリング競う浜辺を横に見て、ローファーのまま歩く海岸」

 

縁の下の猫麻呂

 

鯨波、ヨットハーバーを横目に、夏の終り頃、君と二人で歩く海岸。

夕日が沈みゆく日本海に、ボートセイリングを楽しむ海人。

素足に革靴がお洒落だっていうから、砂浜の上を歩いてみました。波打ち際を避けてみたりして。